ドラ先生と、ぬこマスター
その日の始まりは、いつもと変わらぬ日常でありました。
ドラ先生は、朝、いつもの如く、窓から我々下僕(植原夫婦)をお呼びになりましたので、我々下僕(植原夫婦)は、いそいそと窓を開け、中へと入っていただいたのです。
先生がお食事を所望されたので、早速、鶏肉の茹でたものを差し上げ、一息ついていただいきました。
そうして、その後、神戸の友人が訪ねて来ました。
”よう、久しぶり”などと軽い挨拶を交わし、彼はドラ先生を見るなり、あろう事か、いきなりドラ先生と打ち解けて、ドラ先生を手玉に取るではありませんか。
そうして、たちまちのうちに、ドラ先生は、あられも無い姿で抱っこされてしまいました。
もちろん我々下僕(植原夫婦)には見せたことの無い姿であります。
これで、友人の株が急上昇いたしました。
しかも、あれよあれよという間にドラ先生の目やにを取ったり、爪を切ったりして、ドラ先生の度肝を抜く辺り(あたり)、流石(さすが)としか言い様がありません。
我が家は、彼に”ぬこマスター”の称号を差し上げたことは言うまでもありません。
何という贅沢な日なのでしょう。
ドラ先生と、ぬこマスターの共演が見られた日なのでした。
そうして、ドラ先生はいつもの如く、下々(しもじも)の様子を伺うのが終わられ、帰宅の途につかれました。
その後(のち)、”ぬこマスター”である友人と痛飲を致しました。(12時間くらい ^^;)